アイビールック【ファッション用語】

こんにちは、皆さん。今日は、1950年代にアメリカで生まれ、1960年代に日本で独自の文化として流行したファッションスタイル、「アイビールック」についてお話ししましょう。このスタイルは、アメリカ東海岸の名門私立大学、通称「アイビー・リーグ」の学生や卒業生の間で広まったもので、そのクラシックなエレガンスは今でも多くのファッショニスタたちに愛されています。

アイビールックの特徴は何でしょうか?それは、髪を七三分けにし、ボタンダウンシャツ、三つボタンのブレザー、コットンパンツ、ローファーを着用することです。このスタイルは、シンプルでありながらも洗練された雰囲気を醸し出し、カジュアルとフォーマルの間を巧みに行き来します。

アイビールックは、1950年代後半にアメリカ北東部で流行し、1960年代後半には「ヒッピー」の台頭によって一度は衰退しました。しかし、1970年代後半にはアイビールックを基にしたファッションスタイル「プレッピー」が登場し、その影響は今日まで続いています。

日本でも、アイビールックは大きな影響を与えました。特に、アイビーリーグモデルのジャケット(VAN)が初期の流行を牽引しました。また、1963年には街でアイビールックの素人を撮影し、掲載する「街のアイビーリーガース」というコーナーが始まりました。これにより、アイビールックは一般の人々にも広く知られるようになりました。

アイビールックのスタイルは、1920年代のイギリスやアメリカの上流階級のスポーツスタイルが基になっているとされています。アメリカでは主に「ブルックス・ブラザーズ」、「J.プレス」、「G.H. Bass(英語版)」といったブランドが、日本国内では主に「VAN(ヴァンヂャケット)」、「JUN」、「リーガル」などといった国内ブランドが使われていました。

アイビールックは、そのシンプルさと洗練されたエレガンスにより、時代を超越したスタイルとして今もなお愛されています。そのクラシックな魅力を取り入れて、自分だけのスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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